各教科の取り組み
国語科
系統的な学習を通して、国語の力を高める
ひらがなや漢字などの文字指導では、音や字の持つ意味をとらえさせながら独自の学習形態で指導しています。多くの単語に触れ、語彙力も高めていきます。
ことばのきまり(文法)の学習も、系統立てたカリキュラムとなっています。学年が上がるごとに文法への理解を深めていきます。
文芸作品(物語、説明文、詩など)を通して、人物になりきって気持ちを想像しつつ、読者として客観視しながら文章を味わい、【ものごとの本質】や【真実】について深く考えていきます。学習のおわりには、作品のテーマを自分の事としてとらえ、実生活につなげていきます。
作文は自分と自分をとりまく世界を深く意味づけることにつながり、書くことで学びを振り返ることや気持ちを整えることもできます。授業でも、1年生から系統立てた指導のもと、作文の力を伸ばしています。5年生の春休みには関西方面へ旅行し(4泊5日)、【関西旅行記】を完成させます。
1~4年生までは【読書の時間】を設け、読書に親しむ環境を整えています。精華の両輪の一つである【100冊の本運動】と関連させながら、読書を推進しています。

算数科
うーん どうしよう わかった やった!
精華の子どもたちは、一つの問題にねばりづよく取り組みます。根気強くとりくみ、正解へたどりついた喜びは格別なものです。多くの子にわかる喜びを感じられる算数授業を目指しています。手や体を使っての操作活動も取り入れながら、子どもたちの数への興味関心を引き出し、算数の楽しさに改めて気づかせます。
低学年では、「数と計算」を中心にタイルを用いて学習します。実際にタイルを操作しながら、数を量としてとらえ、数のしくみ、大小関係、加減の計算をより確実に理解させます。
タイルを用いて数の感覚が養われると、数を大まかにつかむ・答えを予想するといったことができるようになっていきます。
数の特性やきまりを理解する・計算を速く正確に行う・数や図形に対する感性を高める・筋道を立てて問題解決をすることに重点をおいて指導をすることで、高学年では、それまでに培われた計算力、図形や数に対する感覚と知識をもとにして、より高度な問題解決の力を育てます。

理科
「見る」 「とらえる」 「考える」
子どもたちには、実物を通して学んでほしいと考えています。3年生のカイコの学習では、1人ひとりが自分でカイコを飼育します。観点をおさえて「見る」ことで、生長に伴う変化を発見し、観察の基礎を身に付けていきます。
4年生は、電池のはたらきの単元で、電池や豆電球で回路を組んで、豆電球の明るさを比べ電流の大きさをはかります。また、光電池の実験では、どのようにすれば早くプロペラが回るのか、鏡で日光を集めてみたり、パネルの角度を変えてみたりして、実験から多くのことを学んでいきます。結果を予想してから実験することで、実験の目的が明確になり、理解が深まります。
5年生では、化学実験において、実験前と後の変化を見ます。変化から原理をとらえ、観察したものから、考察力する力を育てます。
6年生では、地球科学の教材として、地層、火山活動や地震の跡の観察、顕微鏡を使って岩石観察を行います。地球上の科学的現象とどのように関係しているのかをとらえ、推察力を伸ばします。
音楽科
感性を豊かにする一歩となるように・・・
音楽の楽しさや美しさを感じると共に、思考力や好奇心を育むことを目標にしています。
そのために『知識・理解』『表現』『鑑賞』の三つの学習の骨組みがあります。個々の意欲を尊重しながら、低学年から基礎的な知識を学習して表現活動に生かしています。
七夕学芸会では、学年80人が生き生きと主体的に練習に取り組みながら役割を自覚し、演奏を聴いてもらう喜びや達成感を体験して成長します。

体育科
「できる」を体感させる体育
体育の授業では、さまざまな運動を通して、総合的な体力を向上させます。
低学年では、運動遊びを通して楽しく体を動かすことを覚えます。中学年では、基礎的な運動を通してスポーツのルールや楽しさを知ります。高学年では、基礎的な運動を発展させ、さまざまな運動や体育行事を通して達成感を味わいます。
よりたくさんの「成功体験」「失敗体験」を繰り返す中で「できる」を体感させる体育により、総合的な体力の向上を図ります。

図工科
さまざま技能を身につけて、自己表現活動につなげる
図工科の授業では、造形活動の基礎的な能力を育てるだけでなく、児童が自分の思ったこと・考えたことをいろいろな材料や用具を用いて表現の喜びを味わい、鑑賞活動にも重点をき、豊かな心と情操を養うことを目標としています。
低学年では、身近な材料や用具の扱いに慣れること、それらを使って自分の思いで表現することや造形活動の楽しさを味わい経験することを目標とし、中学年ではより発展的な表現方法を学びます。そして高学年では、より高度な道具を使い、安全への配慮をしながら、自己表現活動をしていきます。

家庭科
生活の自立をめざして
家庭科の授業では、衣食に関する実践的・体験的な活動を通して、家庭生活への関心を高めるため、5年生では、手ぬいのふくろ作り、ミシンで直線ぬいを用いた作品作り、6年生では、「家庭生活」「環境」を中心に学びます。また、日常の食事に関心を持ち、調和の良い食事の取り方を学びながら、調理実習を数回取り入れます。
生活科
理科・社会科につながる学び、ものの見方・考え方を養う
生活科では、中学年以上の理科・社会科につながる学びとして、生長観察や見学、その際の、ものの見方・考え方の育成をねらっています。テストで評価することはしませんが、体験の中で、必要な知識や技能を獲得できるよう、絵や文にまとめて発表しています。
1年生では、動物園見学やアサガオやサツマイモの栽培といった体験を、画用紙や観察カードにまとめていきます。また、自分について振り返り、「今」の自分についてをまとめたり、発表したりする活動をします。
2年生になると、田植え・稲刈りなどの体験も交えながら、イネの栽培の流れを学びます。また、「パンプロジェクト」では働く人たちとかかわりを持ち、多面的・多角的かつ体験的に学びます。

英語科
英語の上達によって違った景色と世界を見る
授業は原則1クラスを2つに分けて、20人を2人の教員(ネイティブと日本人)が受け持っています。
各学年100個のサイトワード(見てすぐに読める基礎的な単語)を練習します。
高学年になると英語で理科・社会を学んだりと、これまで培ってきた英語力を発揮する場が多様に与えられ、英語によって広がる世界を体感していきます。
パソコンを使った授業では、英語科サイトにアクセスして動画、音声を使い自学習し、その上でネイティブの会話チェックを受ける、自分のペースでワークシートを進めるなど、ICT教育とも関連させて進めています。
基本的な学習を積み重ねつつ、さらに学習したい子には、海外研修や外部環境での英語の実際的使用の環境を提供します。教室授業ではできない本当の英語でコミュニケーションを行います。本場の英語の世界の景色を見て、楽しんでもらいます。

社会科
周りと関わりながら主体的に行動する力を身につける
社会科では将来を見据え、次の力の育成を目指しています。
社会科では将来を見据え、「資料から的確な情報を把握する力」「情報を整理し、問題点や課題などを理解する力」「知識に基づき自分の考えをまとめ、周りにわかりやすく伝える力」の育成を目指し、実際に社会に出たときに、周囲の人々と関わり合いながら問題を解決していくための素養を身につけさせたいと考えています。
また、実体験のともなった理解をめざす為に、様々な校外学習(見学・体験・教育旅行)にも出かけ、実地学習を伴って体験的に学習していきます。